TOPへ

猫と腎臓病

猫と腎臓病

 

ねね5

 

猫がかかりやすい病気で上位にある腎臓病。これが原因で死亡するケースが多いです。

 

腎臓病は急性腎臓病慢性腎臓病の2つにわけることができます。

 

大体は慢性腎臓病で、高齢の猫の発症率が高いです。

 

この腎臓病が進行すると腎不全尿毒症となり死亡してしまいます。

 

 

腎不全

 

 

腎臓の働き

 

そもそも腎臓とはどんな働きをする臓器なのでしょうか。

 

腎臓イラスト

 

腎臓の主な働きは尿をつくることです。

 

ネフロンという部分が腎臓の中に密集しており、猫は左右で40万個存在しています。(人間は200万個)

 

このネフロンの働きによって血液をろ過し、老廃物や塩分など余分なものを尿として体外に排出する役割を担っています。

 

そのほかにも

 

*血中の塩分濃度や水分量を調整し血圧を安定させる
*ホルモンを分泌させて血液をつくる
*カルシウムを体内に吸収させて丈夫な骨を作る

 

という生きていく上で大切な働きをしています。

 

これらの仕事をしている腎臓の動きが悪くなると、たくさんの障害が発生してきます。

 

 

腎臓病の症状

 

 

腎臓は症状が出るまでに比較的時間がかかります。

 

それはネフロンは少しぐらい減っても他の正常な部分で補うからです。

 

しかし、正常な部分が少なくなっていき、それらに負担がかかりすぎる、少ないために処理が間に合わなくなった時に初めて症状が現れます。

 

飼い主の発見が遅れてしまうと、そのまま腎不全になり亡くなってしまうことも少なくありません。

 

腎臓病で最もよく現れる症状は「水をとてもたくさん飲む」「おしっこの回数、量がとても多い」という症状です。

 

腎臓イラスト

 

腎機能が低下すると、ろ過する機能が低下するので水をたくさん飲んで血液中の塩分を薄めようとします。

 

しかしそれが出来ないのでそのままおしっことして出てしまうといったことになり、多飲多尿になります。

 

その他にも食欲不振、毛並みが悪い、嘔吐、疲れやすい、白目が黄色くなってきたなどの症状が現れます。

 

猫の場合、特に再吸収の機能が低下するため、血中の毒素が濃くなる、血液を再吸収できないので水をたくさん飲むが脱水症状になるという様子が見られます。

 

毎日の水の量を把握し、1日でどの程度減っているかを確認する必要があります。

 

猫は体の構造上、犬に比べて尿毒症になる進行度は遅いですが、早期発見が何よりも大切になります。

 

 

腎臓病の治療

一度損傷してしまったネフロンは再生することが出来ません。

 

生きているネフロンをどれだけ維持できるかが重要になります。

 

一度発症してしまうと病気そのものが改善することはなく、進行していきます。

 

そのため、治療は失ってしまったネフロンの分を補う、残っているネフロンの負担を軽減するために

 

体液の補給、輸血療法、薬物療法、食事療法などを行います。

 

尿毒症になってしまった場合はどうにもならないため、症状を軽減させることを重点的に治療していきます。

 

血液を機械を使って綺麗にする透析はとても治療費がかかる、猫の負担も大きくなってしまうのでそうならないようにしなければなりません。

 

ネフロン

 

腎臓病とキャットフード

腎臓病の猫が食べるキャットフードの成分で最も重要になるのは「リン」の摂取量です。

 

このリンは骨や歯、細胞を作るために必要な栄養素で健康な猫には大切な栄養素の一つになっています。

 

しかし腎臓病の猫にとってはこのリンは毒になります。

 

それは腎臓の機能が低下していることにより、リンを適切な量に保てず、過剰に体内に溜まってしまうことで余計に腎臓病を悪化させてしまうからです。

 

このリンの摂取量は市販のキャットフードで自力で調節するということはできません。

 

 

そういった猫に対して腎臓病の猫に特化したキャットフード(療法食)が販売されています。

 

腎臓療法食

 

これはリンの量が調整されており、腎臓に負担が掛からないように計算されています。

 

また、腎臓病の猫は食欲が低下していることが多いので少量でも栄養が取れるように高エネルギーにつくられています。

 

この食事療法はとても重要で、この療法食を食べていた猫と食べていなかった猫では寿命が3倍違ったというデータもあるほどです。

 

動物病院での治療も大切ですが、自宅でケア出来ることを積極的にしてあげることが大切になります。

 

 

腎臓病にならないために
先天的なものでない限り、正しい食事を与えていれば発症率は低くなります。

 

私たち人間の食べ物は犬や猫にとってはとても塩分や糖分が高く、長期間摂取することで腎臓にかかる負担は相当なものになってしまいます。

 

今の猫のおやつは美味しいものが多く販売されていますから、そちらを与えるようにしましょう。

 

人間のものを与えるときは、その食べ物が猫にとって毒でないかを確認し、味付けなどは一切せずに与えるのが良いです。

 

治らない病というのはとても苦しいことなので、防げることは私たち飼い主が責任を持って予防しましょう。